いきいき感が一気に上がった瞬間 Best.1

いきいきしてるかーーーー!!!!

どうもこんばんはー!

いきいきが止まらない笹です。

12/20ということで、 いきいき Advent Calendar 2021 - Adventar の20日目の記事を投稿させてもらいまーす。

adventar.org

 

「いきいき感が一気に上がった瞬間 Best.1」を考えてみるタイム

さて、みなさん!

急ですがBest.1って言ったら何でしょうか?

なんでも1つを選ぶのって難しいですよねー

難しいんですがちょっと考えてみましょう…

 

 

 

・・

 

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

何が思い浮かんできたでしょうか?

中学校・高校時代の部活のひとときが出てきた人もいると思います。

大学時代の生死をかけた飲み会かもしれません。

仕事で大きな成功?

ずーっと欲しかったモノをようやく手に入れた時?

なんとなく、結婚とか大きなライフイベントの方も多かったんじゃないかと予想します!

 

私の「いきいき感が一気に上がった瞬間 Best.1」

ためてもしょうがないのでサクッと言っちゃうと「誕生」です!

1番「いきいき感」を実感したのは子供が生まれた時でした。

真っ先に思い浮かんだのも子供が生まれた瞬間でした。

生まれた直後をカメラで撮ろうと思って万全の準備をしていたのに、手が震えていたようで最初の数枚がブレてたのを思い出します。

ということで、私が実感できたのは子供の「誕生」で良さそうです。

 

しかし!

そう思った直後に「いやいや待て待て…子供の誕生でこれだけアゲアゲなんだから、それ以前に自分が誕生した時が1番上がったんじゃね?なんたって"無"から爆発的にブチ上げたんだから!」と思ったわけです。

そうだ!実感はないけど1番いきいき度数をブチ上げたのはきっと自分が誕生した瞬間なはずだ!生き生きっていうくらいだし!

 

え?なんで今日このブログを書いてるかって?

勘の良い方はもうお気付きであろう…

そう!38年前の今日こそ、私が生まれた日な訳です!

ハッピーバースデーオレ!

 

言いたかったこと

私のお祝いは置いといて…

言いたいことを最初に言うと「"オレやアナタが今ここにいるだけで素晴らしい!"マインドを持って他人にも自分にも接することができると素敵やん!」ってことです。

 

この頃あるチーム内で「自信を持つというよりは、自信を持っていない自分をも尊重できるようになりたい」という話が出ていました。良い話題だなぁと思って聞いていたんですが、チーム内で色々話した末に「簡単なことでも良いので1人で仕事を完遂して自信をつける」という話に落ち着いていました。「なんか結局は自信を持つ方向になってない?」って話をしたところでタイムオーバーでした。

これは一例に過ぎないのですが、すごく多くの人が誰か他の人や出来事と比較して「できる / できない」とか話している気がします。明示的に比較対象がある場合もありますし、比較していないようだけど見えない何かと比較していることもあります。できない自分とできる同僚とか、できない自分とまだ見ぬ理想の自分とか。

何かと比較・評価するのはパワーをもらえる時もありますが、どこかで自分を蝕む時もあるのでちょっと危険が危ないかな思います。

と言うことで、そんな時こそ「ハッピーバースデーオレ!」「"オレやアナタが今ここにいるだけで素晴らしい"マインドを持って他人にも自分にも接することができると素敵やん!」なわけです。

 

と言っても難しいと言う話で

こういう考えが良いとか、みんなも持つべきだとか、そういうことを言いたいわけではないです。比較して評価する人は圧倒的に多いようですし、小学校の成績表もそうですが、すごく小さい時から比較される環境に浸かっているので自然かなと思いますし。

 

ということで!

「今の状態も良いじゃないか〜」と自分にも他人にも接していける人がいても良いじゃないかと思ったので、毎回できるかは分かりませんが、そういう人になれるようになっていきたいなぁと思いましたとさ!

そして「お前もいきいき人間にしてやろうか!」ってな具合でいきいきした人が周りに増えていくと良いなぁと思いましたとさ!

 

ここまで読んでくれた皆さん、いつかは分かりませんがハッピーバースデー!!

子供は親の想像なんか余裕でブチ抜けてくるっていう話

どうもこんばんはー!

12/11ということで、子育てエンジニア Advent Calendar 2021 - Adventar の11日目の記事を投稿させてもらいまーす。

 

adventar.org

 

そして12/11といえばクッソ大事なことですが…

なんと…

私の娘の誕生日です!!パチパチパチパチ!

 

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ということで、息をするように成長し続ける9歳になった娘を見ていて思っていることを書きます!

 

この記事で言いたいこと

子供の可能性は無限大なので親は黙って

  • 遊び場を用意する
  • ちゃんと見る

をしようって話です。個人的に大事だと思う順番に並べてます。

 

遊び場を用意する

これが1番大事だと思ってます。

例えば子供が鉄棒をしたいと言ったとします。取れる選択肢は色々ありますが「土日に公園に行ってやろうね」あたりの返しはありがちかなと思います。

ただこれだとハードル高いんですよねー。やりたい時にやれない。

鉄棒が設置されている場所を幾つか考えてみます。

  1. 学校
  2. 公園
  3. 家の庭
  4. 子供部屋
  5. リビング

ハードルの高さを勝手に自己採点してみるとこんな感じじゃないですかね?

1,2 >>>>>>>>> 3 >>>> 4 >> 5

うちはリビングに鉄棒を置いてますが、トイレに行くついでに逆上がりをヒョイっとしていきます。ちょっと椅子から立って「うーん!」って伸びるようなノリです。

トランポリンも置いてるんですがランドセル片付けついでに三重あや跳びとかしてたりします。

やろうと思った時にどれだけ気軽にやれるかって本当に重要だと思います。一見同じっぽい「家の敷地内」でも「いつも座っているソファの隣にある」のか「階段を上っていく子供部屋」なのか「靴を履いて出ていく庭」なのかはもう比較にならんわけです。「飲むだけダイエット」みたいな商品もありますが、飲むのすらめんどくさくて続かないことってあるじゃないですか。買ったことないですが。

「買ってあげたのにうちの子はやらないんですよ」もわかりますが、その前に本当に子供が遊べる環境を作っているかは一考の余地ありかなと思ってます。

 

ちゃんと見る

遊び場を用意しちゃえば、あとは子供が興味を持続できれば爆発的に成長します。

成長する、分かりやすい例で言うと「逆上がりが初めてできるようになった」とかですかね。最初は逆上がり自体がすごい楽しいので何度も何度もやると思います。何度もやっているとコツを掴んできて、ちょっとジャンプするくらいのノリでできるようになります。こうなるとだんだん楽しくないゾーンに突入していって、そのうち飽きていきます。

ここで親がやれることは「見る」かなと思っています。見ていると「もうこのレベルはもう面白さがなくなっているかもしれない」ということに気付けます。分かりやすい支援としては「鉄棒をもっと高くする」みたいに遊び場を調整することもできます。新しい技を一緒にYoutubeで見たり、調べ方を教えることで新しいレベルへの挑戦が始まることもあります。

他にも子供がなんとなく始めている新しい工夫に気付くこともできます。「いつもより足を上に伸ばしてたみたいだったけど何かあったの?」とか「今のなんか面白かったね!」とか気付いたり思ったことを言うこともできます。別に褒めないといけないわけでもなく、ただ見ているというのが伝わるだけで良いのかなと思います。

ちょっと話変わりますが、身近な人が何気なく何度もやっているちょっとした何かって、身近な人のやる気に与える影響って結構デカイですよね。子供の目を見て「できたね!」って言うのと、洗剤のついたスポンジとお皿を見ながら「すごいじゃーん、良かったと思うよー」って言うのを比べたりするともうね。

 

まとめ

「遊び場」×「興味」ですごい成長するのが子供だと思います。最終的に「そんな技、大人でもできなくない?」っていうようなことをやってのけます。

そんな子供の成長のために親ができることといったら、アクセスしやすい遊び場を用意して、あとは遊んでるのを見守ることだけかなと思います。特に遊び場が身近だと興味を維持しやすいので距離感はすごく大事だと思います。

自慢ですが、娘の縄跳びレベルは高学年含めても小学校で1,2番のようです!私ができない技を幾つもできるし、親が教えられることなんかありません。親の価値観や定石みたいのを押し付け、親の限界を子供にも押し付けてしまうような邪魔をしないことも大事かもしれないです。

と言うことで「子供は親の想像なんか余裕でブチ抜けてくる」ので親は子供を信じていこー!

という取り留めもない話でした!

 

最後に

あっという間に9歳になってしまった娘はあっという間に大人になって、いつか家を出て行ったりもするんだろうなぁと思うと正直寂しすぎるわけですが…

近くで一緒に話したり遊んだり、いろんな挑戦や成長をそばで見れる今は本当に大事だし、本気で一緒に楽しんでいこうと改めて思いましたとさ!

娘よ!誕生日おめでとう!!

ScrumMaster the Bookを読みました!(2度目)

#翔泳社ブックアンバサダー に当選しまして、ちょっと遅れてしまったんですが本の紹介をさせていただきます!今回紹介させていただく本はこちらっ!!

www.seshop.com

ざっと感想

いやぁすごく良い本でした!(語彙力)

筆者のZuziさんは、Regional Scrum Gathering Tokyo 2021Advanced-CSM研修で話を聞く機会があったんですが、この本からもZuzi感が感じられて良い!

私はアジャイルコーチとして色んなチームと一緒に仕事をさせてもらってますが、その時に考えていること・やっていることがいっぱい書いてあって「それな!」と思うことが多かったです。特に共感したポイントは後ほど!

それと、日本語訳されたスクラムマスター特化本っておそらく無いはずなので、その点でも貴重だなぁと思いました。

 RSGT2021のZuziさんといえば、セッションがYoutubeで公開されているのでこちらもどうぞ!

youtu.be

オススメの読者

当たり前ですがスクラムマスターには特にオススメです!

次点でスクラムチームのメンバーや、マネージャーかなと思います。

スクラムマスターへオススメな理由

開発現場を見ていると、スクラムマスターの捉え所の無さに「で、スクラムマスターって結局何をしたら良いの?」と悩んでいる方が多いなぁと思います。すごく分かります。

そんなスクラムマスターの方にオススメな理由ですが、この本にはスクラムマスターの役割や、重要なメタスキルやコアコンピタンスが幅広く書かれています。目指したいスクラムマスターの姿をイメージできるようになるはずです。

具体的なHowについては現場に即したやり方があると思うので、偉大なスクラムマスター ならどうするか?と考えて読むと良さそうかなと。

開発者やPO、マネージャーへのオススメな理由

私の感覚になりますが、すごいチームはスクラムマスターの要素が全メンバーに溶け込んでいる気がします。特定のメンバーがスクラムマスターをやり続けるわけではなく、輪番制でやっていたり、スクラムマスターは不在だけどみんながスクラムマスター視点を持っていたり、といった感じです。

溶け込んでいると何かとスムーズということもあり、開発者やPO、チームを支えるマネージャーがスクラムマスターのメタスキルなどを理解するのは良い感じだと思います。

ちなみに、所属しているクリエーションラインではマネージャー達がこの本を気に入っていて、「スクラムマスターのレベル3が〜」とか「チーム跨ぎのスクラムマスターコミュニティが〜」なんて話になってます。

 

オススメポイント紹介コーナー

さて本題です!ここからは私が「良いね!」と思ったポイントを紹介します!紹介しきれない所も多いので、本の全体像が掴めるように目次だけ共有しておきます。

  1. スクラムマスターの役割と責務
  2. 心理状態モデル
  3. スクラムマスター道
  4. メタスキルとコンピタンス
  5. チームを構築する
  6. 変化を実装する
  7. スクラムマスターの道具箱
  8. 私は信じています

 

ポイント1:「偉大なスクラムマスター 」が説明されている

チャプター8には以下のような記述があります。

偉大なスクラムマスター は、まず第一にリーダーであることを忘れてはいけません。良いリーダーとして、自発的であり、周りの人々を成功させられなければなりません。

偉大なスクラムマスターは文化人類学者でもあります。他人に興味を持ち、彼らの習慣と働き方を尊重しなければなりません。遊び心を持ち、勇敢でなければなりません。 

本当にこれ!スクラムマスターに限定される話ではなく、「チームや組織を良くしたい」、「何か変えていきたい」という人に共通することかなぁと思っています。

「他人に興味を持ち」というのは特に重要だと思ってます。ただこれがなかなか難しいんですが!色んな数字や自分の主張とか経験が邪魔をしてしまうことがあります。また、メンバーと距離を取って俯瞰する視点も必要ですが、離れると興味を持つことや理解を深めていくことが難しいと思っていて距離感も重要だと思っています(私はかなり近寄る派です)

ちなみに、文化人類学はしっかり学びたいと思いまして、「菊と刀」を読んでます(石井食品の石井さんありがとうございます!)

 

ポイント2:スクラムマスター道(#ScrumMasterWay)が分かりやすく説明されている

では偉大なスクラムマスターってどうすればなれるのか?

この本ではすごく分かりやすく偉大なスクラムマスターへのステップを定義してくれています。

  • レベル1:私のチーム
  • レベル2:関係性
  • レベル3:システム全体

 今まで何度か「早くチームを成長させてスクラムマスター卒業したい」という話を聞いたことがあります。チームが良い感じになるのはもちろん素晴らしいことなんですが、ここで言われているのはレベル1なことが多い気がします。スクラムチームの周りには協力しあう他のチームがいます。会社全体を見るとさらに複雑なネットワークがあります。チームを超えて、組織全体まで達した時に本当にすごい仕事ができるんだろうなぁと思っています。ScrumMasterWayってワードも良いですよね!

個人的に注意かなと思っているのは、レベルって表現ですね。ゲーマーな私はレベル1ができたらレベル2へ、という段階的なレベル上げのように見えてしまいます。ただ、現実的にはそんなスムーズになっていることはなく、チームの活動がうまくいかない原因が関係性やシステム全体にあることがよくあります。レベル1をやりながらレベル2、3もやっていくのが効果的だったりするので、レベル1だけの視点ではなく、2、3って視点もあるよー、くらいで考えると良さそうだと思っています。

というようなことが明示されていて、次にやるべきことや目指す先が見えてくると思います。具体的な話になりますが、「スクラムマスターのチームを作る」というアイデアが出ていて、これは本当に良いアイデアだと思うので試していこうと思っています。

「我々のScrumMasterWayはまだまだ始まったばかりだ!」

 

ポイント3:メタスキルとコンピタンスが書いてあって自分を見つめ直せる

偉大なスクラムマスターのイメージは掴めたけど自分には何が足りてないんだろうか?

この本ではスクラムマスターに必要な要素を説明してくれています。各要素の詳しいところは本を見てもらうとしてリストだけ紹介します!本にはエクササイズとして、各コアコンピタンスのレベルをレーダーチャート形式で自己採点してみるものがあります。これでスクラムマスターとしてレベルアップするための一歩が見えてくると思います。ちなみに自分の場合だと、「遊び心」はあるけど「忍耐」苦手だなぁ…「経験を共有すること」はできるけど「コーチング」はまだまだ伸び代あるなぁ…とかです。

メタスキル

  • ティーチング
  • 傾聴
  • 好奇心
  • 尊敬
  • 遊び心
  • 忍耐

コンピタンス

 

ポイント4:よくある悩み事「兼務」の注意点が丁寧に書いている

スクラムマスター × 開発者」「スクラムマスター × プロダクトオーナー」「スクラムマスター × マネージャー」の兼務におけるメリット・デメリットが書かれています。自分の観測範囲だと兼務の現場が多いようです。特に開発者との兼務ですね。こういったよくある悩み事について解説してくれているのは実用的で良いと思います。

兼務全体の注意点としてこんなことが書いています。

スクラムマスター が複数の役割を兼務する場合は、各役割を上手に使い分ける必要があります。同時にかぶれる帽子は1つだけです。発言や行動をする際には、どの役割かを選択する必要があります。さもないと透明性を保てず、いずれの役割もうまくいかなくなるでしょう。

本当にこれ!帽子のかぶり分けは本人としても難しいですし、それ以上に周りのメンバーがついていけないことが多いと思います。前に兼任と専任についてブログを書いたのでこちらも参考にどうぞー

www.creationline.com

 

ポイント5:観察や傾聴や共感が重要って書いている

細かいスキルは置いといてこの辺はすごく重要ですよね! 「アイツ何も知らないくせに色々言ってくるよなぁ」って思っちゃってる人の話は聞きたくなくなるので、自分もそうならないように注意しています。

それと、観察っていう言葉が持つイメージもバラバラな気がしていて注意が必要かなぁと思っています。個人的には、遠くから眺めるようなイメージではないと思っています。メンバーと同じような位置からよく観て聴いて、メンバーに深く共感するというのが一歩目かなと思っています。何はともあれ信頼関係を作るのが重要ですよね!(遠くから眺めても分かっちゃう人はそれでもOKです!)

そう考えると、兼務でこれらをやるというのは非常に難しく、少なくとも不器用な自分にはちょっと無理だなぁと思ってしまいます。

 

ポイント6:変化のきっかけ作りアイデアが書いている

チャプター5に書いている「分散化のテクニックを使う」に書いていることを紹介します。変化のきっかけ作りにフォーカスされているわけではないんですが、紹介されているアイデアは自分もよく使っていて、かつ効果があったと感じるものでした!

読書会

この頃は本よりも色んな動画が公開されているので、みんなで同時視聴しながらコメントをチャットやmiroやmuralに付箋を貼っていくのが多いです。結構議論があって何かが変わることが多いですし、何よりめっちゃ楽しいです。代表の1名が見て伝えるのではなく、みんなで同じものをみるのがポイントですね!読書だとABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)もオススメです!

旅人たち

チームは絶対に固定しないとダメ!って制約を課している所は多い気がします。意図もなくめちゃめちゃに変えまくるのは反対ですが、3ヶ月に1度くらい、良い感じのチーム間で1、2名チェンジしてみるなんてのはむしろ各チームでうまく行ったアイデアを輸出入するきっかけになったりします。(他のチームでうまくいくかは分かりませんが)

オープンスペース

アジャイルな働き方を始めた直後では色んな壁にぶつかり悩むことがよくあります。ちょっと慣れてきたところでも別の悩みがあります。変化しようしているので当たり前かもしれません。そんな同士が集まって話したい議題を出し合って話し合えるオープンスペースは効果もありつつ楽しい場になることが多い気がします。 オープンスペースをもっと知りたい方はこちらの本がオススメです!

オープンスペースをオンラインでやる時の説明でよく使うのは及部さんのこちらの資料です。

speakerdeck.com

 

ポイント番外編:会議のポイントが書いている

ファシリテーションの所に下記のようなことが書いています。

開始前に各会議の明確な目的と成果物を定めます

開催する理由がモヤっとした会議に出会うことがまぁまぁあります。残念ながら大抵はモヤっとして終わります。終了後に「ファシリテーターがうまく回せなかった」という反省になったりするんですが、その前の準備をしっかりした方が楽に進めれたりします。

プロジェクトが始まったりするときにインセプションデッキを作ったり、スプリント始まる前はプランニングをしたり、特定の期間で目指すゴールや方向を合わせたりすると思います。それと一緒かなぁと思ったりしてます。(特に最初は意識する)

 

まとめ

ScrumMaster the Bookを読んでグッときたポイントを共有させてもらいました!

今回は取り上げれなかったですが、まだまだ良いと思ったところはいっぱいありました。スクラムマスター はもちろん、スクラムチームのメンバーやマネージャーの方はぜひお読みくださーい!

ちなみに以前私が発表した時に気をつけているポイントに「距離感」「エネルギー」「流れ」「揺らぎ」をあげました。勝手ながらZuziさんのスクラムマスター 像と共通点があるなぁと思ってまして、これからはアジャイルコーチじゃなくてスクラムマスターって名乗ろうかなと思いました!

speakerdeck.com

嫁さんのすごい所

こんにちはー!

こちらは子育てエンジニア Advent Calendar 2019 - Adventarの22日目の記事です。

 

adventar.org

 

「笹家ではこんな子育てというか生活をしてますよー」という紹介をしつつ、最終的には「嫁さんスゴイ!」という話をしようと思います。参考になるかは分かりませんが、個人的にすごいなぁと思ったことをだらだら書いてみようと思います。

 

私の家族構成や生活リズム

最初に前提になりそうな情報を。

私の家族構成は妻1人、娘1人、息子1人の4人家族です。娘は7歳、息子は4歳でどちらもめっちゃカワイイです。嫁さんは学校の先生です。

住んでるところは栃木県の宇都宮市、会社は秋葉原、クライアントは東京・埼玉・愛知などです。

仕事をしている場所ですが、秋葉原で週1,2日、クライアント先で週2,3日、在宅で週1,2日って感じです。クライアント先やトレーニングを提供する時は宿泊になることも多いです。在宅以外の場合、仕事を終えて家に着くのが大体20時、勉強会に出ると24時を超える感じです。

といったのが家族構成や生活リズムになります。

 

役割分担

そんな生活リズムなので、平日に子供と接する時間はあまりありません。故に平日の役割分担は明確です。

子供と遊んだり、本読んだり、風呂に入ったり、寝かしつけるといった子供と触れ合うものは嫁さんがやっています。洗濯、皿洗い、風呂掃除など、1人で黙々とやれる作業は自分が帰ってからやります。子供は21時に寝るので、そこまでの限りある貴重な時間をより有効に使う作戦です。更に、嫁さんは保育園の先生(元)、小学校の先生(現)だったりするので、そもそも教育に関する知識・スキル・経験がだんちです。

ということで、現時点でより合理的で効果的な分担をしているあたり、さすが嫁さん!

(まぁ自分が宿泊の時などは嫁さんが全てやっているんですが…)

 

私のスケジュール把握

という役割分担をしているので自分の帰宅時間や宿泊予定を把握することは非常に重要になります。私は仕事の関係上、割と直前に予定が変わることも多かったりします。

そこで、基本的にはGoogleカレンダーを使ってそれぞれの予定を共有しています。Googleカレンダーはいつでもどこでも予定を入れたり、確認したりできるのでかなーり便利です。

ただ、電子ツールを使う上でのよくある課題として「ツールを開かないと見れない」というのがあります。特に当日の朝に予定を確認したくなることが多いんですが、朝はご飯や出かける準備で忙しいのでスマホをいちいち開くのは面倒だったりします。

そこで、リビングのホワイトボードに1週間の予定を表示しています(写真参照)。予定はカレンダーに入っているので本当にシンプルな情報で十分なようです。黄色は宇都宮、青は県外(主に東京)というパッと見で分かるルールです。ちなみに、子供机の目の前の壁一面がホワイトボードになっていて8割は落書きで使われています。

こういう必要十分な改善をサクッとやっちゃうあたり、さすが嫁さん!

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子供の朝タスク

子供と嫁さんは朝7:10に家を出ます。ということで朝は非常にタイトなスケジュールになります。子供達に全て指示をしている時間もないですし、指示なんかしなくても準備できるようになって欲しいと思いつつ、忘れ物とかはしないで欲しい、などなど色々な気持ちがあります。

そこで、嫁さんが子供達の準備リストを小さいホワイトボードに書き、子供たちは準備が終わったら磁石を貼るということを毎朝やってみました(ちょっと前なので写真がない…)。結果的には自分たちで準備をしてくれて、期待通りの効果でした。ただ、磁石を高頻度で移動させることもあり、字がかすれて初代ボードは引退しました。

そして今はお姉ちゃんがチェックリストを自作して朝の確認に使っています。

親の作業を減らすだけでなく子供の自立を促すあたり、さすが嫁さん!

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学校から帰ってきたらやること

基本は朝タスクと一緒でやることをリスト化して貼り付けているだけです。おそらく工夫しているのはリストの貼り付け位置です。このリストは勉強机のイスに貼っています。うまく活用するためにはどこに貼るかは重要な要素です。特に、見る人の作業フローを意識して位置を考えると効果的になる気がします。

うちの子の場合は「帰ってきたらまずはランドセルをイスに置く」という作業を行います(ちょっと変わったイスで下段にランドセル置き場があります)。

親の期待としては「やることをやってから遊んで欲しい」というのがあります。

作業フローと期待を考慮すると「勉強机のイスにリストを貼る」ということになるんだと思います(ただの予想)。

ただ見えるようにするだけでなく、より効果的に作用する場所を考えるあたり、さすが嫁さん!

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自分からロボ

完全にネーミングはお手伝いロボのパクリです。しかし、コンセプトは結構違います。手伝って欲しいこと・やって欲しいことを親からは言いません。家族のために自主的にやってくれたことを感謝を伝えながらメモしていくだけです。というわけでお手伝いの内容自体は別になんでも良いです。時々シールを貼ってもらえるという小さなご褒美はありますが、基本は感謝だけです。今見てみると、A4の紙が10枚弱溜まっているくらいには自分から何かしているみたいです。

自主的な行動を促進するだけでなく、感謝を伝えることで良い関係性も作るあたり、さすが嫁さん!


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本などを紹介してくれる

嫁さんはあまり読書とかする方ではないですが、良かった本を紹介してくれたりします。この頃だと子どもがみるみる変わるコーチングという本を教えてもらいました。同じ本を読むことによって、お互いが同じ知識を持てるので話し合うのが楽ですし、根本的な方向性あたりは揃えることができる気がします(全てを同じにしようって話ではないです)。

勉強して知識を増やす姿勢はもちろん、 それを共有することで両親という子育てチーム自身もアップデートしていくあたり、さすが嫁さん!

 

まとめ

笹家の生活、特に子育てに関連する「嫁さんがやっている工夫」を紹介させてもらいました。目に見える具体的な施策はパクれないかもしれませんが、エッセンス的な所で参考になれば幸いです。子育て以外にも、例えば仕事で役に立つこともありそうな気がしています。

何はともあれ、子供も親も健康第一!冬休みのような長期休みは家族みんなで過ごすチャンスなので、インフルなどの病気の他にも年末年始での暴飲暴食などにも気をつけて、家族みんなで楽しく過ごしましょー!(毎年この時期体調を崩す自分に言い聞かせている)

 

次回

星 永亮@ちょんまげCTOさんの「子供に初めてプログラミングっぽいものを教えるフェーズでの気づきを何か書きます」です。自分ももうちょっとしたら一緒にプログラミングとかできたら面白いなぁと思っているので参考にしたいです!

 

モブプロをすぐに始められるチームとそうでないチームと子供達

こんにちはー!

こちらはモブプログラミング Advent Calendar 2019 - Qiitaの17日目の記事です。

 

qiita.com

 

私は最近、開発現場の支援をしていたりするのでモブプロを紹介することがちょいちょいあります。紹介というか実際に体験してもらうことが多いです。

体験まではあまり大差ないのですが、その1週間後に訪問した時に早速モブを開始しているチームとそうでないチームがあります。もうちょっというと、すぐに導入出来なかったチームは1ヶ月以上経っても始まることはない気がします。

その差について考えてみました。なんとなく「心理的安全性が〜」と言いたくなりますが、もうちょっと自分なりに考えてみようかな、というのがこの記事です。

あと最後に子供達についても書いてます。

 

最初に笹の考察

もうせっかちなので最初に自分の考えを書いちゃいます!

すぐに始められるチームとそうでないチームの差は「OutputとOutcome 大事なのはDOTCH」に差があると思います。もうちょっと言うとやっているビジネスに非常に強く影響されている気がします。

始めた上で効果的に活用できるチームとうまくいかないチームの差は「心理的安全性」や「多様性」にありそうです。

ということで、ここからは当たり前かもしれないことをつらつらと説明していくので、聞く必要がないと思った方はそっ閉じしてもらえればと。

 

体験会での初モブプロ

モブプロとの出会い方が違うから差が出ちゃうという説もありますが、体験会で話していることとやっていることは大体同じつもりです(受け取られ方は分かりませんが)。内容はTDDのよくあるお題(大抵はFizzBuzz自動販売機)をモブプロ+TDDで挑戦してもらうものです。cyber-dojoを使って、チームで好きな言語とテスティングフレームワークを選択してもらい、7分程度(5〜10分程度)でドライバーを変えながらコーディングしてもらいます。チームは4人くらいが多いです。

体験会終了後は「楽しかった」「新しい言語に挑戦できた」「初めてのテストコードだったがみんなのおかげで実装できた」など、ポジティブな意見が多く、実際に外から見ていてもワイワイガヤガヤ学びながら進めて「良い感じだなぁ」と思ったりしています。

 

体験会後のモブプロ活用

モブの第一印象は好感触。このまま発展するかのように見えましたが、その後のストーリーは大きく3つに分かれます(笹調べ)。

  1. すぐにモブプロを採用して効果的に活用している
  2. すぐにモブプロを採用したがうまく機能しない
  3. モブプロを開始できない

 

すぐにモブプロを採用して効果的に活用している

これはめっちゃハッピーなチームなので言うことはありません。やっぱりちょっと言わせてください。とても効果的だなぁと思うチームは「多様性」と「心理的安全性」が高いと思います。国籍や性別関係なく、メンバーそれぞれが異なる長所を活かし、率直に意見を言い合いながらスピーディーに判断・開発をしていく姿は見ていて気持ちが良いです。以上!

 

すぐにモブプロを採用したがうまく機能しない

こちらは1.とは結構違っていてメンバー間の関係が歪であることが多い気がします。リーダーらしき人が「誰も発言してくれない」とか「ずっと教え続けているのに全く成長してくれない」と悩んでいたりします。他のメンバーは「あの人の言うとおりにするのが良い」とか「なんか間違ったこと言うと怒られるんだよなぁ…」なんて思ってたりします。一言で言えばチームになってないってことだと思います。

そうなっている原因はたくさんあるんですが、特にそのドメインや技術に詳しいリーダー的存在が与える影響がかなり大きいと思います。HRTのある行動・佇まい・考え方を実践できるようになるとモブプロと言うかチーム開発が機能しだすと思います。(もちろんリーダーだけの話ではないです)

 

モブプロを開始できない

メンバー間の関係性で開始できないと言うよりは、もっと大いなる力が障壁になっていることが多い気がします。「お金」です。このビジネス上とってもとっても大事な「お金」の稼ぎ方の違いがモブプロを開始できるかに影響していると思います。

  • できるだけ工数をかけずに仕様通りのソフトを完成させることで利益を得る
  • ユーザーに価値あるソフトを作り上げ使用/購入してもらうことで利益を得る

モブプロは後者で非常に効果を発揮しますが、前者(受託開発とか)だと難しい場面が多いです。不向きであると言いたいのではなく、そもそも周りやマネージャーの承認を得るのが非常に難しいです。「ゴミでもいいからモノができれば良し!Output最高!」の場合、ソロ+マルチタスク(リソース効率MAX)で進める方が直感的にOutput量を増やせる気がします。Outputの増減については厳密に比較することがとても難しいです。また、実際はコードの品質と言うか、将来的なスピード・Outputについても考える必要がありますが、将来のことは断言できないので難しいです。

そうなるともっともらしい直感に対して理論的にモブプロを実施するメリットを説明できずに開始できません。また、そう言う状況で無理やりやったとしても、確執が生まれたり、たまたま失敗したときに責められたり、あまり良いことがありません。

実際に前職(受託開発の時)で初めてモブプロをやろうとした時に「モブプロとかやったら3倍工数かかっちゃうじゃん。ダメダメ!」とマネージャーに言われました。幸いにもリモート2名と私のチームだったのでskype経由でリモートモブをやることで目立たずやれました。めでたしめでたし。

Outputを最優先している組織では、まずはOutcomeを重視する考え方に切り替えていく必要がありますが、そのためには「お金の稼ぎ方」を変えていく必要があると思います。そうなると何度か年越しするくらいの長期戦を覚悟した方が良いかもしれません。

また、全面的にモブプロ宣言してやらなくても良いわけで、「問題が発生したときにしれっとやってみる」といった方法もあります。まずはポイントを選んでやるのが良い気がします。

 

急ですがうちの子供達の場合

うちには4歳の息子と7歳の娘がいます。更に6歳の甥っ子、9歳の姪っ子がいます。よく遊びに来るので4人で遊ぶことがあります。この頃はNintendo Switchで遊ぶことが多いです。ちなみに私は息子と一緒にポケモンソード&シールドをやっています。

それは置いといて子供に戻ります。子供4人集まってSwitchをやるとなった時にマリオパーティーよりもマリオメーカー2をやっていることが多いです。コントローラーを持つのは1人ですが、2,3人がそれを見ながら「それだと簡単すぎる!」「ここにコクッパを置こう!」「それじゃクリアできないよ!」なんてことを言っています。甥っ子姪っ子は操作方法についてあまり詳しくないので「マグマをここまで上げるにはどうするの?」とか「クリア条件ってどうやって設定するの?」とか聞くことがあります。聞くと娘がコントローラーを受け取り設定してあげます。それでみんながやり方を覚えます。そんなこんなしていると「天才ゲーマーのお父さんにクリアできないコースを作ろう」とか壮大なビジョンも完成します。「この仕掛けってどう動くのかな?」と軽く試してみたり「一回この部分だけ進めるか試してみよう」とか言いながら怪しい箇所は単体テストもしています。(まぁ実際は「次は自分が作りたい!」とかいざこざもあるわけですが)

最終的に、難しくしすぎて子供達自身ではクリア出来ず、クリアできるか分からないただただ難しいものが私の元にデリバリーされるわけです。しかし天才ゲーマーである私はそれを華麗にクリアします。大体何かの考慮が漏れていて、例えば壁けりしてからプロペラを使うと越えれない予定の壁を越えれちゃったりするのでそういうのを利用します。するとそれを見ていた子供達は「ずるーい!もっと壁高くしよう!」とか言いながら、なぜか壁以外にめっちゃテレサを配置したりします。そしてすぐに自分のところに持ってきてクリアできなくなるまで調整ループが繰り返されます。

エンドユーザーである私の要求は「ギリギリクリアできるコース」なんですが、それを無視している以外は非常に良い開発だなぁと思って見ています。作り手は一つのビジョンに向かって年齢など関係なく意見を出しあっています。結果として色んなアイデアの検討・試行・採用・修正が行われます。分からない時は分かる人がやってみせ、今後は誰でもできるようになります。ある程度できたところでユーザーフィードバックをもらいにきます。そこで気付いたことはすぐに対応します。

 

まとめ

すぐに始められないチーム・組織に共通していることは「時間あたりのOutput量を最大にしなければならないという考え」だと思います。もうちょっと言うと「Output量と利益が比例するビジネス」にありそうです。

と、それっぽくモブプロをやれる理由/やれない理由とかを考えてきましたが、子供の行動を見ていると、人は難しい課題に対してモブ的に対応するという本能があるように思えます。教えてもないのに勝手にそうするので。

理由とか固定概念とか忘れて、素直に課題に向き合って素直に開発していきたいものですね!

 

次回

chiemi_wtnbさんの「ろうの学生たちとモブプロしようとしてる話」です。あまり馴染みのない領域なので気になります!

インセプション作る時に演出していること

こんにちはー!

こちらはインセプションデッキ Advent Calendar 2019 - Adventarの15日目の記事です。

 

adventar.org

 

この頃は自分がインセプションデッキを作るというよりは作るお手伝いをさせてもらうことが多いのですが、そこでファシリテーターをさせてもらう時に意図的にやっていることを紹介させてもらいます!

 

前提

インセプションデッキを作る際に開発チーム以外にも関係する人に参加してもらっています。具体的には企画の方、ユーザー、ユーザーが来れない場合は近い位置で見ている方などです。役割の異なるユーザー(一般ユーザーと管理ユーザーなど)がいる場合、全役割のユーザーに出てもらうようにしています。初対面の方が多いこともまぁあります。

 

カオスを越えて絆を作る 〜みんなバラバラだよ〜

具体的な演出方法は下記の通りです。

キックオフ前の控え室の様子

最初にインセプションデッキの説明をしているときの反応は「なんで長時間かけてこんなことする必要あるんだ」、特にユーザーの方々は「ユーザーであるオレらの言った通り作ってくれれば良いのに」という顔をしていることがあります。大抵の人は声には出しませんが、私はそういう顔には敏感なのですぐに分かっちゃいます。

(一部の人は「そんなことよりこういう画面を作ってよ」とか声に出てる場合も…)

 

キックオフでパス禁止

そんな控え室の状態でしたが、遂にインセプションデッキ作成キックオフです!

テンプレ通りだと1番目に「我われはなぜここにいるのか」と2番目に「エレベーターピッチ」かなと思います。私も大体そうしています。

ここは会話というパスを禁止して個別ワークで付「自分が思う」「なぜここ」と「エレピ」を付箋に書いてもらいます。この2つは根本的な課題を考える所なので、ユーザーの環境をよく知らない開発者には結構難しいです。ではユーザーはスラスラ書けるかというと意外にそうでもないです。「なんでって言われてもなぁ…」みたいになります。課題自体をしっかり考えることはあまりないのかもしれないので、内省の時間としてもちょうど良かったりします。まぁそんなこんなで、初めてボールを触ってドリブルもままならないような状況ですが、そこまで時間はかからず全員書き終わります。

ちなみにサッカーを例えにしていますが私はバスケ部出身なのでサッカーは詳しくありません。

 

ようやくパス解禁

個別ワークで書いてもらったものをみんなの前で発表してもらいながらホワイトボードに貼っていきます。

もちろん違う属性の参加者(開発者とユーザーとか)が書いているものは大きく違っていたりします。面白いのはユーザー同士でもかなり違ってたりすることです。そもそも根本的に想定しているメインユーザーが違ってたりします。「お前そんなこと考えてたのかよ〜」「だってまずはこっちの人に使ってもらわないとダメかなと思って〜」なんていう、スルーパスもらってキーパーと1vs1だと思ってたら外に広げてセンタリングあげんのかよ、みたいなやり取りが発生します。

 

ゴールを奪うための意識を合わせる

それぞれの考えが合っていないことを理解できたので、ようやく全員が納得感を持ってインセプションデッキ作成を開始できます。真の意味でピッチに立った瞬間です。

ここからは「自分が思う」「なぜここ」&「エレピ」を「私たちが考える」「なぜここ」&「エレピ」に変えていくのみです。ちなみに、この時点で前半+ハーフタイムが終了していることが多いです(結構時間を使っているということ)。でもここを越えるとチームは非常に良い状態になっていて、後半はどんどん自分たちで得点を取っていってくれます。

ちなみにちなみに、ここまでの順序は下記のどちらでも構いません。個人なぜここのバラバラっぷりを見ながら切り替えたりしてます。

案1

  1. 「自分が思う」なぜここ
  2. 「自分が思う」エレピ
  3. 「私たちが考える」なぜここ
  4. 「私たちが考える」エレピ

案2

  1. 「自分が思う」なぜここ
  2. 「私たちが考える」なぜここ
  3. 「自分が思う」エレピ
  4. 「私たちが考える」エレピ

 

監督は観客席へ移動

こうなると笹監督は急にサッカーモードからラグビーモードに移行します。「次はトレードオフスライダー作ってみましょうか。トレードオフスライダーというのは…」という全体進行と説明はしますが、一つ一つのタフクエスチョンのファシリテートはチームメンバーに任せちゃったりします。その方が「笹に作らされている感」が減ってチームメンバーが本気で作ってくれることが多い気がします。

その時「なぜここ」と「エレピ」が近くに貼り出しているとメンバーが参照しやすいです。具体的にはイーゼルパッド1枚に付箋をまとめて貼っておき、そのイーゼルパッドを壁に貼っておくのが良いと思います。「そっちも重要だと思うけど、なぜここを見直してみるとこっちの方が重要なんじゃない?」なんて話が出てくると良い感じです。

 

ここで試合終了のホイッスル

良い感じでインセプションデッキが出来て試合終了。3,4時間程度の時間で大体5,6個のタフな質問に回答できるペースかなと思います。

次戦はユーザーストーリーマッピングなどプロダクトバックログを作るような戦いに望むことになると思いますが、その時も作成したインセプションデッキもご同行してもらえると良い仕事すると思います。

 

まとめ

みんなが本気でインセプションデッキに参加することを通してチームを結束するための演出を紹介しました。

「なんでこんなことしないといけないの?」→「みんなバラバラじゃん…」という危うい状態からスタートしますが、雨降って地固まるというコトワザがあるように最後は良い感じに団結できたりします。

最後に、「なぜここ」とか「エレピ」とか略して言いましたが、今回のブログで文字数減らすために適当に省略しただけですのでご了承ください。

 

次回

橋本 宙さんの「11月中にちょうどやってみるのでその内容をまとめてみる」です!

現場の事例は生々しくて好きです!

オレは雰囲気でファシリテーターをしている

こんにちはー!

こちらはファシリテーター Advent Calendar 2019 - Adventarの14日目の記事です。

 

adventar.org

 

まずは軽く自己紹介というか日頃やっていることについて紹介します。

私は日頃、アジャイルやDevOpsの導入支援を行っています。その一環として、様々なワークショップを実施しています。具体的にはフェニックスプロジェクトワークショップ、スクラムショーワークショップ、インセプションデッキ、VSM、TDD体験ワークショップなどです。自分だけでできないものは有識者を招いてやっていただくこともあります。

ということで、そういったワークショップのファシリテーターをする上でどんなことを考えているか言語化してみようと思います。

 

まず己を見つめ直してみて

そもそもコレまでの35年間を雰囲気で生きてきた私です。いざ「自分は何を考えてワークショップをしているのか」と考えた時に「コレだ!」というのが出てきませんでした。出てきてもまとまりがない。出てきたものも「毎回意識してるのか?」というと正直疑問…

ということで、他のAdvent Calendarな皆さんと違って「勢いだけの雰囲気ファシリテーター」であることを再認識しましたが、こんな雑多な情報でももしかしたら他の誰かの役に立つ素敵なクリスマスプレゼントになることもあると信じて書いてみようと思います。

また、師走で忙しい皆さんかと思いますので、ささーっと読めるようにタイトルだけ読めばポイント掴めるようにしておこうと思います(思いついたまま書いたのでダラダラしててすいません)。

 

自分が考えていることシリーズ

その壱「目的を合わせる」

「**ワークショップをして欲しいです」というクライアントからの依頼をきっかけに多くの仕事が始まります。既存のワークショップはそれぞれに目的があり、それに合わせてデザインされています。ただ、そのワークショップに関する理解度はクライアントによってバラバラです。

また、クライアントにはクライアントの目的があります。全社レベルのお達しもあれば、窓口になってくれている方の個人的な意向もあります。それらを聞いた上で、ワークショップの説明も行い、マッチしていれば実施します。ズレていれば他のものを紹介したり、ちょっとしたカスタマイズを行ったりします。

「コレなら目的達成できそうですね!」とお互いが思たら1つ目のゴールですかね!これでクライアントと私は同じ志を持つチームです!

 

その弐「参加者を知る」

クライアントの窓口の方に参加者の人数、所属、年齢層、経歴などを事前に伺います。特に単発ワークショップの場合は参加者層が分からないことが多々あります。参加者層が分からないと、前提をどこにおいていいか分かりません。前提を置き間違えると大半の人が話について来れなかったり、逆に冗長な話で暇にさせてしまいます。開始からコケる危険性が高まるので華麗に回避したい所です。

また、参加者の状態やフェーズによっては、予定していた講座・ワークショップが適していないことがあります。正確な参加者は把握できなくても、目的をすり合わせるタイミングで想定参加者を聞いておくことも必要です。

 

その参「参加者を整える」

必要な人には参加して欲しく、不要な人には参加して欲しくありません。またワークショップには人数制限があるものもあります。

クライアントが参加者候補を決めたり声をかけたりする前に「こういう役割・立場の方を呼んでください」とお願いしておきます。同時に呼べなかった場合の影響についてもお伝えしておきます。最終的に呼べるかどうかはクライアント次第になってしまいますが、最大の効果を狙うためには必要な人を集める必要があります。

 

その肆「必要な物を考えて揃える」

必要な物を準備するのは必須条件です。色々な色やサイズのペン、付箋、ホワイトボードあたりは大体必須アイテムです。

物以外にも部屋のレイアウトについても考えます。特に当日初めて通される部屋の場合は、最初の状態では「広っ!距離遠っ!」などなど、実施する内容に適していないことがまぁあります。テーブルや椅子の位置、ホワイトボードの位置、島ごとの距離感、ファシリテーターとの距離感などをいい感じに調整します。狙いたい雰囲気に合わせて雰囲気で合わせます。

忘れてましたがお菓子も!

 

その伍「アジェンダを作成する」

過去の実績やリハーサルを参考にしつつ、何にどれくらい時間をかけるか、どんな順番で進めるかを予め決めておきます。ワークショップの場合は型が決まっているものも多いですが、導入部分やまとめ部分は目的や参加者によって変えることが多いです。

特にワークショップでは予想外のことが起きたりするため計画していた通りに進まないことも多いです。ただ、計画を立てていないと差分が見えず、この先どこをどう変更して対応すれば良いのか検討しづらくなります。「計画に従うことよりも変化への対応」のために計画を立てるというかベースを作るという感じです。う〜ん、アジャイル(雑)

 

その陸「参加者と一緒に目的・ゴールを共有する」

ここまでは準備の部分でしたが、ここからは本番編です。(大枠決めずに書き始めているのでここが中間地点なのかも分かりません。)

大体最初にやるのは「なぜこの講座・ワークショップをやるのか」と「終了時に目指す状態」を全員で共有します。ワークショップは実際に体感して学んでもらうという面が強いので、ゴールを明確にしすぎるとそれを強要するというかリードしてしまうことがあります。故にかなり幅を持たせたゴールにするか伏せておくかどちらかにします。

どちらにせよ「あっちに進むよー」を最初に揃えておくことは重要だと思います。

 

その漆「クライアントに目的を語ってもらい自分達事にする」

その陸で書いた「目的を共有する」ですが、できれば自分では話さないようにしています。では誰に話してもらうかというと、クライアントの窓口の方であったり、一番思い入れのある方(決裁などもあるので立場が上の方が多い)に話してもらいます。

当人達にしか語れないような会社や現場で起きている問題、それを解決するためにどうにかしたいというアツい思いを語ってもらうことで、一般的な話ではなく自分達の話だという気持ちに切り替えてもらいます。

 

その捌「俺SUGEEEEしない」

大体最初に自己紹介をしますが、俺SUGEEEE感は出さないようにしています。むしろ「DevOpsDay Taipeiでも酔ってアチラの会社の社長さんに絡んじゃいました、テヘペロ」くらいのノリで行くことが多いです。

SUGEEEEしちゃうと全部SUGEEEE人に聞けば良いじゃん!従えば良いじゃん!SUGEEEE人万歳!みたいなことになっちゃう可能性もあります。

講座・ワークショップ中は答えを出すよりみんなで考えて欲しいので、できる限りフォロー役に徹するようにしています。SUGEEEE人と思われちゃってもプレッシャーですしね。でも考えてみたらそもそも俺SUGEEEEできること無かった。

 

その玖「楽しくやる」

講座やワークショップによってはちょっと落ち着いた雰囲気が良いものもあるかもしれませんが、基本的に私は雰囲気の調整がうまくできません。よって大体どの講座やワークショップでも同じ雰囲気になる気がします。落ち着いた静かな雰囲気というよりはざわざわしていることが多いです。

まぁ、きっとその方が参加者も喋りやすかったり挑戦しやすかったりするはず!と思い込んで想定しています。ポジティブシンキング!

 

その拾「素の自分でいく」

ワークショップでは様々なことを体験して考えて何かを学んで欲しいと思っています。結果はどうあれ、全力で考えて全力でぶつかった上でのものであれば学ぶものも多いと思います。ただこの全力というのが難しい…周りからの目を気にして意見を言わなかったり、言うにしても一般論っぽいのに逃げてしまうことも多い気がします。

そこで、まずは自分自身が体裁を気にしない姿を見せることで意見を言い合える雰囲気を作ろうと思いました。つまり「できるだけ素の状態で行動しよう」と意識しました。最初は「素の状態?自分らしさってなんだろう?」などよく分からなくなることもありましたが、今はどこでもあまり変わらず過ごせるようになってきた気がします。その捌と玖もあまり気にしなくなりました。

(肝心の「参加者が全力で取り組めているか?」を考えてみたらよく分からないですね…)

 

その拾壱「インプット↔︎議論を細かく繰り返す」

「**を教えるんだ!」なんて思うと色々語りたくなります。自信がないと更に語りたくなります。ずーっと語ってると語ってる方は気持ちいいかもしれませんが、聞いてる方は結構辛いです。しかも最初に聞いたことは忘れてるし、覚えているのも表面上のキーワードをなんとか掴んでるくらいのもんです。(このブログも語り過ぎ感ある)

と言うことで、小グループか参加者全員で議論する場を定期的に用意するようにしています。それぞれ強く印象に残っている所や感じ方は違っていたりしますが、それはそれで別に良くて、「講師」が話した言葉よりも「自分達」で体験したことや議論した言葉や流れとかでより強い理解や記憶になるのかなぁと思ってやっています。

 

その拾弐「できれば2人で臨む」

自分がファシリテーターやる時に誰かもう1人ついてきてもらうことが多いです。逆もまた然りです。2人でファシリテーターを分担するわけでもなくて、お手伝い 兼 観察者といった方が近い気がします。

あとでふりかえりができるのも非常に嬉しい点ですし、単純に心強いです。何かフィードバックを行う際に、相方が自分にはない視点でフィードバックしているのをリアルタイムで見ることができるので学ぶことも多いです。

 

いやぁもうみんなお腹いっぱいですよね!ということで自分が考えてることシリーズはここで終わり!

 

まとめ

見返してみると「準備大事だよ」というすごく当たり前なことしか言ってない気がします。

あとはやってみて改善したり自分に合ったやり方を探すのが良いと思います。やれば慣れるという面もあります。ということで何はともあれやってみるのは重要かなと。

ということで、雰囲気を大事にしながら雰囲気でファシリテーターやってる者の見解でしたー

 

次回

mah_labさんの「オンライン会議でのファシリテーションのススメ」です!

自分も一日何回もオンライン会議する身で色々と思うところや苦労していることがあるので参考にしたいなぁと思ってます!